※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
2馬力ボート・ミニボートの船外機はどれを選んだらいいんだろ?
僕は船外機を買い換える時、散々悩みました
2馬力の船外機の選択肢は現在大まかに5機種かと思います。
それぞれの船外機に特性がありますので船外機選びの参考になれば嬉しいです。
2馬力ボート 船外機選び方
まずはそれぞれの性能を比較してみましょう。(2021年6月比較)
マーキュリー | ホンダ | スズキ | トーハツ | ヤマハ | |
2スト | 4スト | 4スト | 4スト | 4スト | |
型式 | MT2M | BF2DH | DF2 | MFS2C | F2BMH |
冷却方式 | 水冷 | 空冷 | 水冷 | 水冷 | 水冷 |
排気量 cc | 75 | 57 | 68 | 86 | 72 |
タンク容量 | 1.4L | 1.1L | 0.9L | 1.0L | 0.9L |
燃料 | 混合 | レギュラー | レギュラー | レギュラー | レギュラー |
重量 kg | 13 | S:13.6 L14.3 | S:14 L14.5 | S:18.4 L19.4 | S:17 L : 18 |
アクセル | レバー | グリップ | グリップ | グリップ | グリップ |
クラッチ | メカニカル | 自動遠心 | メカニカル | メカニカル | メカニカル |
排気量に結構差がありますが、2馬力ではスピードに差はほとんどありません。
船体の形状、重量バランス、全体の重量の方が大きく関係してくると思います。
マーキュリー MT2M
2馬力では唯一の2サイクルエンジン(2スト、2ST)です。
2サイクルエンジンのマーキュリー(MT2M)は次のような特徴があります。
デメリット
- レバー式アクセル
- 燃費が悪い
- 混合油を作る手間が必要
- 排気音が大きい
- 海水を汚してしまう
レバー式アクセル
2馬力船外機の中で唯一のレバー式アクセルです。レバーでアクセル開度を調整するので微調整がやりにくいです。
またレバーが船外機本体にあるので走行中のアクセルワークがやりにくかったり、慣れていないとブラインド操作ができません。時にはアクセルレバーとバーハンドルをもつようになり両手が塞がってしまいます。
そのため、荒れた海では大変な思いをすることになるかもしれません。後付けでアクセルグリップを取り付けることもできます。
燃費が悪い
混合油を作るのが手間
排気音が大きい
海水を汚してしまう
メリット
- 軽量
- 運搬時に向きの指定がない
- 4ストに比べて速い
- メンテしやすい
軽量
上記の表を比べてもらえればわかりますが、軽いです。片手で持てます。スターンヘビーになりやすい2馬力ボートでは船外機の重量差約5kgでも大きく影響します。
運搬時に向きの指定がない
2サイクルエンジンは混合燃料を使うので、向きの指定がありません。車に積むときも神経質になる必要がありません。
4ストに比べて速い
2ストは4ストに比べてパワーがあり早いです。デメリットで上げましたがそのため燃費が悪いです。
メンテしやすい
2ストはエンジンの機構が簡単なためメンテナンスしやすいです。それでも、最低でも何年かに一度は専門業者にチェックしてもらいましょう。
おすすめはゴムボくらぶさん
2馬力ボートやミニボートの場合は船外機の重量は意外と重要です。船外機が重いとスターンヘビー(船尾が沈む)になりやすいです。たかが数キロですが軽くみてはいけません。
ホンダ BF2DH
ホンダは4サイクルエンジン(4スト、4ST)です。2馬力船外機唯一の空冷式エンジンと遠心クラッチです。
軽さや帰宅してからの片付けの手軽さで言えばホンダがいいと思います。
デメリット
- 排気音が大きい
- サビやすい
- 熱ダレをする
メリット
- 軽い
- フラッシングの必要がない
- 遠心クラッチ
軽い
4ストなのに軽いです。13kgしかありません。
フラッシングの必要がない
空冷式なので、帰宅してからバケツに水をためてエンジンをかけて船外機の内部を水を通して洗う必要がありません。住宅街やマンション・アパートに住んでいてエンジンをかけづらい環境の人は大きいメリットです。ただし、全く水洗いをしなくて良いわけではなく最低限の海水を落とす水洗いは必要です。
遠心クラッチ
遠心クラッチはアクセルを開けて、ある程度回転数が上がるとクラッチがつながり前進する仕組みです。クラッチレバーがないので、アクセルワークでニュートラル↔前進を操作します。バウ(船首)が浮きやすいゴムボートは操船者が前の方に居るような形になり、エクステンションバーでアクセル操作をするようになります。その時、クラッチレバーがある船外機だとわざわざクラッチ操作をするためにスターン(船尾)まで移動しなければいけません。遠心クラッチだと場所移動せずクラッチ操作が出来ます。
トーハツ 2馬力 MFS2C
私はトーハツの4stの船外機を使っています。
この投稿をInstagramで見る
トーハツは3.5馬力のデチューンモデルなので重量は重いです。その代わり、排気量はありますね。
水冷の船外機がいいけど、トーハツの重い船外機はちょっと。。。っていう人はスズキがいいかなと思います。
ヤマハはどのサイトを見てもあまり紹介されたり、比較されたりしてませんね。価格が高いからかな?それでも、ヤマハもいい船外機なので使用する分には問題ないですよ!
マーキュリーの4スト!!
トーハツのパーツが流用出来ると思います。
黒の見た目がカッコイイ
アクセルについて
個人的な意見ですがアクセルグリップの方がいいです。
4ストの船外機は全てアクセルグリップですが、マーキュリーの船外機はレバー式のアクセルです。
急なアクセル操作がしやすい。
走行中に引き波が来たりしてアクセルを緩めるって事、結構あります。これがレバー式だとやりにくいんですよね。レバー操作するために船外機の方へ視線を向けてまた前方へ視線をもどす。
……結構大変です。
アクセルグリップなら、前方を向いたままでもアクセル操作出来ます。
エクステンションバーでアクセル操作が出来る
レバー式は船外機のパネル部分にあります。つまり船外機に近いところにいないとアクセル操作が出来ません。船の重量バランスを考えて、エクステンションバーを使ってボートの真ん中辺りにいると、アクセル操作出来なくなります。
みなさん、バイクパーツなどの汎用品を使用してアクセルグリップ化してますね。
メンテナンスでお困りの方はゴムボくらぶさんのサイトが参考になります。
安い船外機は買わない
お、ちょうど安い船外機があるやんけ!
ヤフオクなどでは中古品や中国製などの安い船外機が売られています。安さにつられて買わないようにしましょう。
中古の船外機はどういったトラブルがあるかわかりません。
- 水没した船外機だった
- 焼き付いたエンジンだった
- 適当に組み上げた部品が不足したエンジンだった
エンジンをバラさないとわからない事もたくさんあります。
メンテナンス状況や使用後の塩抜きもきちんと出来ているかわかりません。船外機について十分に知識があり、船外機を分解・整備出来ないのであれば手を出さない方が賢明でしょう。
またそのトラブルが海上で起こると大変です。どんなに知識があっても海上で冷静にトラブル対処出来るとは限りませんからね。
中国製の安い船外機では海上で突然エンジン停止などのトラブルに見舞われるリスクも高いようです。
有名メーカーの船外機でさえ、メンテナンス不足などによりトラブルが発生します。そして新品のエンジンでも初期不良があります。
トラブルのリスクを避ける為、自分や同船者の命の安全を守る為にも、きちんとしたメーカーの船外機を使用しましょう。
まとめ
主要5機種にはそれぞれの特性があります。
使用用途によって選び方は人それぞれです。
自分にあった船外機を選び、楽しい2馬力ボートライフを!