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ボートエースの補修ってどうやるんだろ?
リョービ ボートエースはポリプロピレン(PP)という素材で出来ています。ポリプロピレンは塗装や接着剤が乗りにくく、それに伴った塗装や加工がしにくいです。
ボートの特性上、船底にはキズが付いたり穴が空いたりします。穴が空いたり割れたりしたから使えないというわけではありません。船底の補修をすれば長い期間使用することが出来ます。
僕のボートエースも古いボートですが、船底の補修をしながら使っています。
この記事ではボートエースの船底補修のやり方について紹介します。
◆2023年12月4日追記
補修テープを使った船底補修の記事を更新しています。補修の程度や状況に合わせて一緒に参考にしてみてください!
→補修テープを使って船底の補修をしてみた
ボートエース 船底補修のやり方。
ポリプロピレンは完全に接着出来ない
上記でも説明しましたがポリプロピレンは素材の特性上、強固な接着はできません。
ポリプロピレンの特徴
- 比重が軽い(0.9)⇒水に浮く
- 強度が高い
- 接着がしにくい
- 紫外線による劣化がある
引用:Wikipedia
各接着剤、FRP、パテなどは一時的にはくっついていますが、時間が経過すると浮いてきます。接着剤のパッケージ裏をみてもほとんどの製品の説明書欄に[接着出来ないもの:ポリプロピレン]ってなってますよね。
つまり、ポリプロピレンはそういった素材なんです。
もちろんパテやFRPが浮いてきたから補修をやり直すという方法もアリです。でも、できることなら補修の時間は少しでも減らしたい……!!
私は長い間、ハンダコテを使用して船底の補修を行ってきました。それなりに浸水が防げれているので参考にしてみてください。
ボートの浸水箇所を特定する
ボートの中空部分に浸水があるのであれば排水口から水道水を入れて水漏れ箇所を特定する方法が有効です。
ボート内が水でいっぱいになっていて重いのでケガや事故には十分に注意してください。
このように浸水箇所から水が漏れてきて浸水箇所が特定出来ます。
排水口から自転車用空気入れでエアーを入れて、洗剤を吹きつけて泡で特定する方法もありますが、穴が小さすぎると上手くできませんした。
ハンダゴテで融着させる。
浅いキズや少しの割れであればハンダゴテで素材を溶かしてくっつければ問題ありません。厚みが薄くなってしまったのであれば次項で紹介しているPP(ポリプロピレン)シートで肉付けをすれば大丈夫です。
ハンダゴテは55Wぐらいのものを使用する方がいいです。

23Wは温度が低いのか、ホットナイフで補修を行ったのが悪かったのかあまり溶けてくれませんでした。

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PP(ポリプロピレン)シートを溶かして肉付けをする。
ホームセンターに売っているPP(ポリプロピレン)シートなるものを溶かして肉付けをしていきます。同じ素材を溶かしているのだからなにも問題はありません。

PPシートの幅は5mmで切っています。細い方が母材とPPシートを同時に溶かすことが出来て効率が良いです。始めはPPシートをテキトーに切って溶かしていましたがPPシートが溶けているだけで母材が溶けてなくただ乗っかっているだけの状態でした。その状態だとツメでめくっただけで簡単に剥がれてしまいました。これでは全く意味がありません。

PPシートを盛りに盛ってこのようになりました。
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エポキシパテで成形をする

PP(ポリプロピレン)シートで肉付けをした状態でも浸水は防げます。変なところにこだわりのある私は、エポキシパテである程度の成形を行います。あわよくば船底の補強、保護にもなるのではと思っています。
そしてゴム板で保護しています。
エポキシパテは、100円均一ショップのダイソーで売っている耐水エポキシパテを使用しています。しかし、冒頭で説明した通りパテはポリプロピレンに乗らないのできちんと付きません。少しでも密着性を持たせるために、補修した周りは紙やすりでキズを付けて足付けをしましょう。

画像は友人のボートですが中古で購入時はパテがしっかりついていましたが、今は浮いてしまっています。⇒ボートエースの中古をメルカリで購入

下記の画像の状態ではすぐに浮いてきます。というかもう浮いてます。

シリコンシーラントで簡易防水処理をする
変な所で無駄に神経質な私はさらにシリコンシーラントで防水処理を行います。
適当に盛ってヘラで伸ばすというものです。
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シリコンシーラントは衝撃、耐水、耐候性に優れていますが、塗装が出来ません。
また砂浜で使用したら、シリコンシーラントを施工した部分にめちゃくちゃ砂がくっつきます。
変成シリコンシーラントは外壁に使用したりし、施工後塗装も出来るので良いように思いますが、水にずっと浸かる場所には適さないようです。
シリコンシーラントは500円程度で入手できるのでこちらを使用しています。塗装はできないのでボートのイメージにあったカラーを選ぶのが無難です。
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シリコンシーラントが固まらずに保管できるので、このキャップが以外と便利です。ちょっとコーキングしたいときにさっと使えて保管できるようになります。
まとめ
以上で船底の補修は完了です。
- ポリプロピレンは、接着、塗装がしにくい。
- ハンダゴテで融着させる。
- PP(ポリプロピレン)シートで肉付けをする。
- 紙やすりで足付けをしてエポキシパテで成形をする。
- シリコンシーラントで防水処理をする。
ボートエースは玉数も減ってきて、ヤフオクなどでもまだまだ高価で取引されています。
今所有しているボートを大事に愛着をもって使っていきましょう。
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