ガーミンの魚探は振動子の種類がたくさんあります。そして高価です。振動子の価格だけで入門シリーズの魚探本体が買えてしまう…なんてこともあります。

一体どれを選んだらいいんや……
ってなる人は多いはず。

例に漏れず自分もその1人です。
ガーミン魚探の振動子の選び方がわからない人や買ったけどあっちの方がよかったと後悔したくない人は参考にしてみてください!なお、この記事では2馬力ボートやミニボート、カヤック、SUPなどでよく選ばれるであろう振動子に焦点を当てています。
【魚探の見方がわからない人におすすめの書籍】
底の反応はもちろん、魚やプランクトンの反応が写真付きでわかりやすい!
スポンサーリンク
GARMIN(ガーミン)魚探の振動子の種類
まず型番はどういった意味があるのかしっかり理解しておきましょう。

自分の求めているスペックを型番である程度しぼることができますよ!
振動子の型番による種類の見方(例:GT〇〇-TM)
1~19 | 通常魚探のみ | ||
2x番台: | 通常魚探(2周波、チャープ) | +クリアビュー | |
3x番台: | クリアビュー | +サイドビュー | |
4x番台: | 通常魚探(2周波) | +クリアビュー | +サイドビュー |
5x番台: | 通常魚探(チャープ) | +クリアビュー | +サイドビュー |
TM: | トランサムマウント |
TH: | スルーハル |
IF: | インナーハル |
HN | ハイナローチャープ | 130-300kHz |
HW | ハイワイドチャープ | 150-240kHz |
M | ミドルチャープ | 80-160kHz |
UHD | 高精細描写(クリア、サイドビュー) |

目的に合わせて参考にしてみてください!
通常魚探 クリアビュー
2周波(77/200kHz) | GT20-TM | GT21-TM | |
4-pin,8-pin | 4-pin,8-pin | 8-pin | |
HD-ID通常魚探 | HD-ID通常魚探 | HD-ID通常魚探 | |
500W(77/200kHz) | 77/200khz|500W 【ビーム角】45°/15° |
50/200khz|600W 【ビーム角】40°/10° |
|
実用最大深度 | 270m | 80m | 400m |
クリアビュー | ☓ | CHIRP 455khz/800khz|500W 【ビーム角】 2.5°×53°/1.6°×29° |
CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
実用最大深度 | ☓ | 50m | 100m |
サイドビュー | ☓ | ☓ | ☓ |
CHIRP クリアビュー
GT21-TM | GT22HW-TM | GT23-TM | |
8-pin | 8-pin | 8-pin | |
HD-ID通常魚探 | Hi-CHIRP | MID CHIRP | |
50/200khz|600W 【ビーム角】40°/10° |
150-240khz| 250W 【ビーム角】24°-16° |
80-160khz|600W 【ビーム角】24°-13° |
|
実用最大深度 | 400m | 50m | 100m |
クリアビュー | CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
CHIRP 455khz/800khz|350W 【ビーム角】 2.0°×50°/1.0°×30° |
CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
実用最大深度 | 100m | 50m | 100m |
サイドビュー | ☓ | ☓ | ☓ |
通常魚探 クリアビュー/サイドビュー
GT40-TM※生産終了 | GT41-TM※在庫限り | |
12-pin | 12-pin | |
HD-ID通常魚探 | HD-ID通常魚探 | |
500W(77/200kHz) | 50/240khz|600W 【ビーム角】40°/10° |
|
実用最大深度 | 579.1m | 400m |
クリアビュー | 500W (465-445/800-840khz) |
CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
実用最大深度 | 228.6m | 100m |
サイドビュー | 500W (465-445/800-840khz) |
CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
実用最大深度 | 152.4m | 100m |
CHIRP クリア/サイドビュー
GT51M-TM | GT52HW-TM | |
12-pin | 12-pin | |
MID CHIRP | CHIRP | |
80-160khz|600W 【ビーム角】24°-13° |
150-240khz|250W 【ビーム角】4°×16° |
|
実用最大深度 | 300m | 50m |
クリアビュー | CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
CHIRP 455khz/800khz|350W 【ビーム角】 2.0°×50°/1.0°×30° |
実用最大深度 | 100m | 50m |
サイドビュー | CHIRP 260khz/455khz|500W 【ビーム角】 2.0°×51°/1.4°×29° |
CHIRP 455khz/800khz|350W 【ビーム角】 2.0°×50°/1.0°×30° |
実用最大深度 | 100m | 50m |
CHIRP 高精細クリア/サイドビュー
GT54UHD-TM | GT56UHD-TM | |
12-pin | 12-pin | |
Hi-CHIRP | Hi-CHIRP | |
150-240khz|350W 【ビーム角】24°×16° |
150-240khz|350W 【ビーム角】24°×16° |
|
実用最大深度 | 50m | 50m |
クリアビュー | CHIRP 800khz|350W 【ビーム角】0.94°×60° |
CHIRP 1000khz|500W 【ビーム角】0.52°×52° 800khz|500W 【ビーム角】0.64°×35° 455khz|500W 【ビーム角】1.1°×52° |
実用最大深度 | 30m | 50m |
サイドビュー | CHIRP 455khz/1200khz |500W 【ビーム角】 1.62°×50°/0.441°×52° |
CHIRP 1000khz|500W 【ビーム角】0.52°×52° 800khz|500W 【ビーム角】0.64°×35° 455khz|500W 【ビーム角】1.1°×52° |
実用最大深度 | 30m | 50m |
UHD振動子はエコマップUHDシリーズや上位機種で使用出来ます。
詳しく知りたい人は下記記事も参考にしてください。
【インプレ】ガーミン エコマップ UHDに買い替えました【ECHOMAP UHD】
GT52,GT54,GT56の違い
バス釣りや水深50m程度で釣りをする場合
GT52HW-TM | GT54UHD-TM | GT56UHD-TM | |
ピン数 | 12-pin | 12-pin | 12-pin |
発信方式 | Hi-CHIRP | Hi-CHIRP | Hi-CHIRP |
周波数 | 150-240khz|250W 【ビーム角】24°×16° |
150-240khz|350W 【ビーム角】24°×16° |
150-240khz|350W 【ビーム角】24°×16° |
実用最大深度 | 50m | 50m | 50m |
クリアビュー | CHIRP 455khz/800khz |350W 【ビーム角】 2.0°×50°/ 1.0°×30° |
CHIRP 800khz|350W 【ビーム角】0.94°×60° |
CHIRP 1000khz|500W 【ビーム角】0.52°×52° 800khz|500W 【ビーム角】0.64°×35° 455khz|500W 【ビーム角】1.1°×52° |
実用最大深度 | 50m | 30m | 50m |
サイドビュー | CHIRP 455khz/800khz |350W 【ビーム角】 2.0°×50°/ 1.0°×30° |
CHIRP 455khz/1200khz |500W 【ビーム角】 1.62°×50°/ 0.441°×52° |
CHIRP 1000khz|500W 【ビーム角】0.52°×52° 800khz|500W 【ビーム角】0.64°×35° 455khz|500W 【ビーム角】1.1°×52° |
実用最大深度 | 50m | 30m | 50m |
- GT52HW、GT54UHDは同サイズ、GT56UHDはデカイ
- 配線の太さも違う。トランサムマウントパーツも若干違う。
GT54UHDとGT56UHDのサイズ比較
長さ:mm | 幅:mm | 厚さ:mm | |
GT56UHDーTM | 219 | 52 | 28 |
GT54UHDーTM | 155 | 52 | 26 |
こちらのサイトにGT54UHDとGT56UHDの比較画像があります。
またGT41などもGT56UHDとほぼ同サイズになります。
GT22HWとGT54UHDのサイズ比較

左がGT22HW 右がGT54UHD
GT22HWとGT54UHDの配線の太さ比較

上がGT22HW 下がGT54UHD
トランサムマウントパーツの違い

赤丸部分がGT22HWと GT54UHDでサイズが違う
GT21,GT41とGT51Mの違い
GT21-TM | GT41-TM | GT51M-TM | |
サイズ | 22.8×6.2×厚さ3.0cm | ||
ピン数 | 8-pin | 12-pin | 12-pin |
発信方式 | HD-ID通常魚探 | CHIRP MID | |
周波数 | 50/200kHz | 80-160kHz | |
ビーム角 | 40°/10° | 24°-13° | |
出力 | 600W | ||
実用最大深度 | 600m | 400m | |
クリアビュー
|
260kHz(245-275) | ||
455kHz(445-465) | |||
実用最大深度 | 220m | 300m | |
サイドビュー
|
なし | 260kHz(245-275) | |
455kHz(445-465) | |||
実用最大深度 | 450m | ||
値段(税込) | ¥33,000 | ¥66,000 |
¥110,000
|
※GT41は在庫がなくなり次第終了とアナウンスされています。(GARMIN2022カタログより)
- GT21とGT41の違いはサイドビューの有無です。
- GT41とGT51の違いはHD-IDかミドルチャープ発信かです。
- 振動子のサイズはGT56UHD(上項で解説)と同じくらいあります。
GT41
ビーム角が広く深くまで届くから中層からディープレンジまで深く広く探れる
200Hzと50Hzの特性をわかって比較して使えば狙うものによってはGT41が使いやすい。50kHzはビーム角広く深くまで届くが200kHzはビーム角が狭く真下の細かい反応。
GT51
ビーム幅が狭い。チャープ発信。80~160Hzを連続して出してそれを合成しているので精細な画像が得られる。
通常魚探HD-IDとチャープ発信の違い
通常魚探とは?
スタンダードソナーは単一周波を送信します。 単一周波でのスキャニングの為、情報量が少なくスタンダードソナーでは、表示される内容に限界があります。
CHIRPとは?
CHIRPは単一周波を送信するのではなく、広域(Low~High)の周波数を連続的に発信します。 CHIRPソナーテクノロジーは音波が戻ってきたときに、周波数毎の解析を実行します。 CHIRPソナーは広域の周波数を使う為、情報量が多く鮮やかで高解像度の描画が可能になっています。

チャープ発信は周波数を固定して使用することも出来ます。
いつも参考にさせてもらってるゴムボくらぶさんのサイトに通常魚探とCHIRPの映りの違いを検証した記事があります。
合わせて参考にして見て下さい。
私が使っている振動子:GT22HW-TM
ちなみに、自分が使用している振動子はGT22HW-TMです。
通常の振動子の照射角より広めの照射角になっていて、浅い水深(10mとか)でも広範囲の探査が可能。設定で照射角の変更可能です。
自分のホームの海域は以下の様な感じ。
- 深くても水深30〜40m程度
- メインとなるポイントは10〜25m
- 砂地メインのフラットな地形
- 魚礁や起伏(カケアガリ・岩場)などは少ない
HWの振動子なのでバス釣りでも使えると思いGT22HWーTMを選びました。
……が、結局バス釣りで使う事なくアルミボートを売却してしまいました。
また、サイドビューが使えるGT52HWーTMと迷いました。
GT22HW-TMとGT52HW-TMの違いはサイドビューが使えるかどうかだけ。
サイドビューが使える振動子を選択すると、必然的にサイドビューが使える魚探を選択しなければなりません。(ストライカーシリーズ、エコマップシリーズ共に7インチ以上のモデル)
そうなると魚探の値段と振動子の値段が結構上がります。
上記で紹介した通り、砂地メイン、フラット地形だから必要ない!と自分に言い聞かせ自分が通っているポイントではサイドビューは必要ないだろうと判断しました
水深50m以内でしか釣りをしないのだったらGT22HW-TM,GT52HW-TMも十分に使用出来ます。
青物も狙うのであれば、GT20-TMの方が広範囲に探査出来るでいいかと思います。高くないし。
注意点
- 魚探のピン数を確認する。(4-pin,8-pin,12-pin)
クリアビュー/サイドビューを使う場合変換ケーブルを別途購入する必要があります。 - 魚探がクリアビュー/サイドビューに対応しているか確認する
- 振動子のサイズが大きいので取り付け方法にも工夫が必要
- 2馬力ボートの場合、振動子の取り付け方によっては速度に影響が出る。
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?ガーミンの魚探の振動子は色々種類が有りすぎて困りますよね。
しかし自分のポイントと使用目的を書き出して、消去法で選んでいけば選択肢が限られてきますよ!
つまり……、
- 水深
- クリアビュー、サイドビューは必要?
- 周波数
- 取り付け方法
を書き出して、絞っていくようにします。
ガーミンの振動子は高価な物です。しっかりと吟味して後悔のない振動子選びをして下さい!
ガーミンの魚探のインプレ記事です。


振動子の取り付け方法の記事はこちら
⇒【GARMIN】ガーミンの魚探の振動子をボートエースに取り付ける方法
【魚探の見方がわからない人におすすめの書籍】
底の反応はもちろん、魚やプランクトンの反応が写真付きでわかりやすい!
この記事が役に立ちましたら更新の励みになりますので、ぜひ下記応援ボタンのクリックをお願いします!

最後まで読んで頂きありがとうございます。
参考になれば嬉しいです。
GT20-TM
※ブラウザのバックボタンで元の位置に戻ります。