2馬力ボートやミニボートで出船の準備や片付けで大変なのが重たい荷物を運ぶ事。ボート、船外機、選びぬかれたタックル・リグ、クーラーボックスなど…。車やエントリー場所の往復が多いと準備・片付けだけで疲れてしまいます。
そんな中「少しでも楽をしたい…!」と思って最初に考えることは筋トレ…ではなく軽量化でしょう。魚探のバッテリーをモバイルバッテリーにすれば鉛バッテリーから比べると2~4kg程度軽量化出来ます!
たかが4kgと思うなかれ。釣れなかった時の片付けは4kgと言えどズシリと精神的にも肉体的にも堪えます…。たとえ少しでも軽量化しておけば砂浜移動も楽になりますし、海上での移動もわずかに早くなるかもしれません。

でも、モバイルバッテリーを使って魚探を使うにはどうしたらいいかわからない……。

とりあえずQC3.0かPD対応の昇圧ケーブルを準備すれば大丈夫ですよ!
僕ははガーミン ストライカープラス5cvやECHOMAP UHD(エコマップ)7インチをモバイルバッテリーで使用しています。ガーミンの魚探だけでなくホンデックスPS-611CNでも使用出来たので、モバイルバッテリーで魚探を使用したい!って人は是非最後まで読み進めていってください!
僕と似たような環境下の人や下記のような人は参考になると思います!
- 魚探をモバイルバッテリーで使用したい。きちんと起動するのかな?
- どのくらいの時間使えるの?
- 何を準備したらいいかわからない
2023年7月追記
ECHOMAP UHD 73sv + GT54UHD-TMで使用出来ました!
Amazonプライムデーセール中なので、魚探のモバイルバッテリー買い直し。
PD化に合わせてトリガーケーブルも買い足しました🤗・エコマップUHD73sv
・GT54UHD振動子で、問題なく使用出来てます👍 pic.twitter.com/Zg7ZqCUn6r
— しんsan @2馬力ボート釣り (@shinzi0070617) July 11, 2023

モバイルバッテリーやケーブルを選ぶのはメンドクサイ
僕のようなズボラな人は下記アイテムを選んでおけばECHOMAP UHD 7インチまでならカバー出来ます!(9インチは未確認)。今後、魚探のステップアップを考えている人もこちらを選んでおけば買い直す必要がありません!!
Amazonで1000円OFFクーポンあり!
12Vを選ぶ!
魚探と防水ケースを切り離したい人は必要!
\ホンデックスを使用している人はコチラ/
上記のアイテムを選んだならここから先の内容は特に読まなくても問題ありませんが、より深堀して納得した上でモバイルバッテリーを選びたい人は読み進めていってください!
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ガーミンの魚探はモバイルバッテリーで使用出来る
冒頭で説明した通り、ガーミンの魚探をモバイルバッテリーで使用する場合ストライカーシリーズやエコマップシリーズ7インチまでなら使用出来ます。(9インチは未確認)
下記のツイートは新しく買い替えた魚探のエコマップUHD 7インチを使用した状況。
エコマップ7sv UHD + GT54UHD
モバイルバッテリー駆動は7時間OKでした。(残量は残り少ないと思われる)
・輝度 100%
・クイックドローアンカー製モバイルバッテリー
・20000mAh
・QC3.0— しんsan @2馬力ボート (@shinzi0070617) October 11, 2021
ただしエコマップ9インチやエコマップウルトラやさらに上位機種になると消費電力が大きくなるので使用出来ないと思われる。もしくは1分程度電源が入るけど、電源が落ちてしまうとか。
こういった消費電力が大きい機種を使用する場合はPD対応のモバイルバッテリーを使用すれば解決するようです。この点に関しては詳しくは後述します。
どのくらいの時間使えるの?
はじめに魚探を動かすにはどれくらいの電流が必要か計算してみましょう。

計算なんてやってらんねーよ
って人は読み飛ばしても大丈夫なように表を作成しました。
消費電流を計算する
電源は大体12Vでしょうから12Vで計算していきます。これより電圧弱い場合は電源が入らなかったり、しばらくすると電源が落ちたりします。振動子を外したら、魚探が起動した場合は電圧不足の可能性が高いです。なので電源が入らないようであれば、試しに振動子を外して電源を入れてみてください!
9V程度の電圧しかなくすぐに電源が落ちてしまうのはよく聞く話ですね!
消費電力(W)=電流(A)×電圧(V)
電流(A)=消費電力(W)÷電圧(V)
となります。

小学校の授業で習いましたね!(覚えていない)
上記の計算式からモバイルバッテリーに必要なスペックが割り出せます。
ストライカー ビビッド4の場合
電流?A=消費電力4.8W÷電圧12V =0.4AエコマップUHD 73svの場合
電流?A=消費電力15W÷電圧12V =1.25A
このように必要な電流が割り出せます。この数字をもとにモバイルバッテリーのOutputの項目の12Vの出力を確認してみてください。
モバイルバッテリーのスペックを確認する
私が使用しているモバイルバッテリーを参考にスペックを確認してみましょう。
QC Output 10-12V-2Aとなっています。QC(クイックチャージ)出力だと魚探が起動出来るということですね!
各魚探の消費電流
計算するのが面倒くさい人用にそれぞれの12Vのときの消費電力を表にしました。今持っているモバイルバッテリーが使用出来るか確認するなどしてみてください!
ホンデックス
ホンデックス | 消費電流 | 消費電力 | 消費電流12V時 |
PS-611CN / Ⅱ | DC11~14V | 4W | 約0.3A |
ストライカーシリーズ
ガーミン | 電圧 | 消費電力 | 消費電流12V時 |
STRIKER Plus 4cv | DC12~20V | 4.8W | 0.40A |
STRIKER Vivid 5cv | DC12~20V | 4.8W | 0.40A |
STRIKER Vivid 7sv | DC12~20V | 8.1W | 0.67A |
STRIKER Vivid 9sv | DC12~20V | 9W | 0.75A |
エコマップUHD エコマッププラス
ガーミン | 電圧 | 消費電力 | 消費電流12V |
ECHOMAP Plus 45cv | DC9~18V | 5W | 0.42A |
ECHOMAP UHD 62cv | DC9~18V | 12W | 1A |
ECHOMAP UHD 72sv | DC9~18V | 15W | 1.25A |
ECHOMAP UHD 92sv | DC9~18V | 18W | 1.5A |
なお、エコマップUHDはカタログ値の消費電力は計算した値より高めになっています。動かない場合はこちらの電流値以上になるようにした方がよさそうですね
消費電流(カタログ値) | |
ECHOMAP Plus 45cv | 約0.5A |
ECHOMAP UHD 62cv | 1.5A |
ECHOMAP UHD 72sv | 1.8A |
ECHOMAP UHD 92sv | 1.95A |
モバイルバッテリーの必要容量を計算する

また計算かよ!!

面倒くさい人は20000mAhを買えばOK!
私が使用しているエコマップUHD 7インチで計算してみましょう。
電流のロスも考えてカタログ値の1.8Aで計算していきます。
1A=1000mAh
1.8Aは、1時間で1800mAhの電流が流れることになります。
20000mAh÷1800mAh=11.1111……
エコマップUHD 7インチだと20000mAhのモバイルバッテリーを使用すると 約11時間使うことが出来る計算になります。ためしに10000mAhだったらどうなるかも計算してみましょう。
10000mAh÷1800mah=5.5555……
約5時間ですね。釣りをするのだとしたら最後まで使えるか心配になりますね。
消費電力の少ないストライカービビッド4cvや5cvだと問題なく使用出来ます。
それでもどうしても心配なら20000mAhを選んでおけば間違いありません。
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モバイルバッテリー使用の参考
私が使用している環境を紹介します。
ストライカープラス5CVの場合
- 20000mAh10時間ぐらいなら余裕で持ちます。
- 私の釣行時間は明け方から昼過ぎまでのおおよそ6~8時間
- モバイルバッテリーのメモリの半分以上いつも残っています。
ECHOMAP UHD73SVの場合
上記と同じ内容になりますが、7時間は使用出来ました。
- エコマップ7sv UHD
- 振動子:GT54UHD
・輝度 100%
・クイックドロー
・サイドビュー - アンカー製モバイルバッテリー
・20000mAh QC3.0
使用環境(魚探の種類は振動子の出力など)や魚探の操作回数・アクティブキャプテンでスマホと同期など操作でどのくらいバッテリー残量が減っているかまでは検証出来ていません。
参考程度にしておいてください。
魚探をモバイルバッテリーで使用するために必要なもの
魚探をモバイルバッテリーで使用するために必要なものは下記。
私は2年ほど魚探をモバイルバッテリーで使用していますが、ヤフオクで購入した昇圧ケーブルを使っています。モバイルバッテリーも古いので充電にかなりの時間が必要になってしまいます。
これからの購入であればPD対応モバイルバッテリーの購入をオススメします!
モバイルバッテリー
上記で計算した通り10000mah以上が良いと思います。
- 大は小を兼ねる。
- 2ポートあれば、スマホなど充電も出来る
- 普段使いも困らない。
容量の多いモバイルバッテリーのデメリット
- 満充電まで時間がかかる。前々日ぐらいから充電しておいた方が安心。連日釣行の場合は充電が持たない可能性も。
PD対応モバイルバッテリーなら充電も早い
PDモバイルバッテリーでも使用できます。下記ツイートは私のフォロワーさんのツイートです。
ガーミン ストライカー7svのモバイルバッテリー化についてまとめ
ストライカー7sv
カタログ上 12v 0.675A で電源点きます今回使用したもの
PDモバイルバッテリー12v1.5A
PDトリガーケーブル 12v配線
モバイルバッテリー → トリガーケーブル → 電源コード → ストライカー7sv— hide* (@hide_05410) March 5, 2021
おすすめのPDモバイルバッテリー
USB-C出⼒ 12V/1.6A
- 重量417g
- 12V output 1.67A
はかりに乗せて気が付いたんですが、意外と重い……。今まで使っていたAnker製の20000mAhと比べると60g重くなりました。痩せるか、筋トレしよう。
トリガーケーブルでPDモバイルバッテリーを使用する
まず初めにトリガーケーブルとは何ぞや?ということですが、意図的に必要な電圧を取り出すためのケーブルです。
トリガーとはなにか物事が起こるスイッチのようなものですね。
このトリガーケーブルを使用してPDで電源を供給しようって話です。
PDとはPowerDelivery=パワーデリバリーの略です。
PDは普通に充電するよりも、短時間でより多くの電力をデバイスに供給することができるます。ノートパソコンなどもPDであれば充電できます。

よく聞く急速充電の事ですね!
最近のモバイルバッテリーには、PD充電対応のものが増えましたね!しかしここで注意が必要です。USBタイプC出力とPD出力は別物です!USBタイプC端子の中のPD出力(急速充電)あると理解しておきましょう!
モバイルバッテリーの商品説明欄にPD対応と表記があるか確認しておきましょう。また、ケーブルもPD対応の表記があるか確認しておきましょう。
12Vを取り出したいときは12Vのトリガーケーブルを使用し、15Vを取り出したいときは15Vのトリガーケーブルを使用します。
またここで注意!出力側(モバイルバッテリー)が備えていない電圧を取り出すことができません。また、ケーブルもそれと同様の電圧のケーブルを使用しないといけません。
アンカー製のPDモバイルバッテリーは5V,9V、15Vの3種類の電圧しか対応していません。つまり12Vの出力が出来ず、12Vのトリガーケーブルが使用できません。15Vのトリガーケーブルを使用するようにしましょう。
一旦話をまとめます。
- モバイルバッテリーがPD対応しているか確認
- トリガーケーブルがPD対応しているか確認
- モバイルバッテリーの出力(電圧)が12Vか15Vか確認
- トリガーケーブルの出力(電圧)が12Vか15Vか確認
- それぞれの出力(電圧)が同じものを購入
上記の事が理解出来ても出来なくても下記のケーブル類を購入しておけば問題ありません!
モバイルバッテリーに合わせて12Vか15Vか選択してください
魚探の電源ケーブルの配線加工をする。
トリガーケーブルの魚探側はDCコネクタになっています。なので魚探の電源ケーブルも加工してDCコネクタ(メス)を取付します。
これで魚探の電源ケーブルとトリガーケーブル・モバイルバッテリーが簡単に接続できるようになりました。ただし、接続部分は防水性がないので絶縁テープを巻いておく、接点グリスを塗っておくなどして防水対策をしておきましょう!
昇圧ケーブルの場合
12V出力がないモバイルバッテリーは昇圧ケーブルを使用します。モバイルバッテリー、またはケーブルの品質によっては電圧が安定しなかったり、魚探の起動が安定しなかったりします。
私はホンデックスPS-611CN、ガーミンストライカープラス5cv、エコマップUHD7インチと昇圧ケーブルを使用していますが、今のところ特に問題なく使用出来ています。不満は20000mAhのモバイルバッテリーの充電に時間がかかることです。約7時間程度かかります。中には満充電まで11時間ほどかかるのもあるそうです。
昇圧ケーブルを使用する方法
昇圧ケーブルはヤフオク、メルカリなどで購入することが出来ます。「ガーミン 魚探 モバイルバッテリー」で検索するとヒットします。
また下記ケーブルでも問題ありません。
QC用(もしくは2018年以降のアンカー製PowerIQ)のモバイルバッテリーを持っている人は、QC3,0用の昇圧ケーブル。
私は起動しないなどのトラブルがあったら嫌なので、ヤフオク出品者推奨のモバイルバッテリーを購入しました。
商品説明欄に対応魚探も掲載されているので間違って購入することもないと思います。ヤフオク出品者が推奨されているモバイルバッテリーのリンクを貼っておきます。私もそれを購入しましたが現在は販売していません。
QC用(もしくは2018年以降のPowerIQ)
錆、防水対策をする
防水ケースをつくる
モバイルバッテリーは防水ケースにいれておきましょう。正直ジップロックでも問題ないかと思いますが気持ちの問題です。私の簡易防水ケースの作り方を紹介します。
- 100均で買ったパスタ用のタッパーの側面にホールソー10mmで穴を開ける
- グロメットを付ける
- グロメットに横一文字にカッターで切れ込みを入れる
- 配線を通す
グロメットではなく本当は防水性の高いケーブルグラントを使うのが良いのでしょうけど、家に車で使用したグロメットが余っていたのでケチりました。
リンク

無駄に神経質!!
面倒くさい人は防水ケースを購入するのも手
作るのが面倒くさい人は、防水ケースを準備しましょう!2馬力ボーターやカヤックの方が多く使っている防水ケースは下記。100均タッパーと違ってクオリティが良い!
ケースに配線を通す穴を開けるので防水対策が必要です。ケーブルグラントが性能的にも見た目的にも◎

結局作らないとダメじゃん…
ダストカバー

やっぱり無駄に神経質!!
魚探の端子部分には接点グリスを塗る

車の電装品の接触不良などにも使えます!
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まとめ:モバイルバッテリーは楽!
- モバイルバッテリーは10000mAh以上が安心。
- ケーブルは使用している消費電流から選択する。
- PD用トリガーケーブル、または昇圧ケーブルを使用する。
- サビ、防水対策を行う。
これらのことを考えて魚探のモバイルバッテリー化してみてください。
地味に重く無駄に体力と出船場所の往復の手間と時間を使ってしまいます。
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